3)地震研究事実 活火山や地震源からは電磁波が発生してます

【要点】火山や地震活動に伴って電磁気現象が起こっています。つまりマグマの通り道や地震源は電波を発しています。先ず知っていて欲しいことはそれだけです。

兵庫県南部地震の起こる直前、タクシー会社が各車に搭載する無線機器に大きなノイズが入り続けました。ネット検索してみてください。おそらく日本で最初に地震と電波の関係性が知られるきっかけとなった実話です。調べたところ、ちゃんと大学が調査していました。

『1995 年兵庫県南部地震前後に観測された電磁波異常』
京都大学 http://cais.gsi.go.jp/KAIHOU/report/kaihou54/07-31.pdf

その後の研究で、地震前兆電磁気現象 は広い周波数範囲において発生していることがわかってきました。つまり、地震源からは小波から大波まで様々な電波が発生しているのです。特別な電波ではなく、日常生活で利用しているテレビ、携帯電話、電子レンジなどが発する電波と同じものです。少し違うのは、非常に大きな波(1波の長さが1000km超えるものも)も含んでいるということです。(これも潜水艦との通信に使われるそうです。)以下は、地震活動に伴って発せられる電波の種類です。

ULF:Ultra Low Frequency10Hzより低い
ELF:Extremely Low Frequency 10Hz~3kHz:極超長波
VLF:Very Low Frequency 3~30kHz:超長波
LF:Low Frequency 30~300kHz
HF:High Frequency
VHF:Very High Frequency
その他にもいろいろ

これら幅広い周波数帯の電波について各国で観測研究が行われています。

『地震に伴う電磁気現象のいろいろ』
電気通産大学 http://www.jana.or.jp/denko/data/17-1-2.pdf

地震活動によって電磁波が発生するメジャーな理由は、岩石の破壊にあります。岩石の主成分である石英が圧縮されている時、および、破壊するときに電気が発生するためです。これを圧電効果といいますが、石にはそもそもそのような性質が備わっているのです。これが電波を発する主要因です。

『一軸圧縮試験における岩石からの電磁波の発生』
東京大学工学系研究科地球システム工学専攻
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shigentosozai/117/9/117_9_703/_pdf/-char/ja

地震活動が活発化すると電磁波が震源域から常時発せられ、その結果、局所的な地球の磁気に影響を及ぼします。所謂、磁場異常という現象です。日常生活で使用する電気製品にも悪影響を及ぼします。特に通信機器への影響が大きいことは有名です。

『岩手山における全磁力連続観測』
国土地理院 http://www.gsi.go.jp/common/000063267.pdf

震源が発する電磁波を詳しく観測すると、統計的に地震が起こる時期が大よそ予測が付くようになります。電磁波に限らず、他の電磁気現象に着目した地震予知手法が幾つかあります。地中に流れる電気(地電流)に着目する方法や、電離圏の電子数に着目する方法もあります。ざっくり概要をまとめた資料を見つけました。

『地球電磁気学的観測による地震予知研究』
日本地震学会 http://www.zisin.jp/publications/pdf/denjiki-history-140331-2p.pdf#search=%27van%E6%B3%95%27

地震耳が感知するのは、極超長波ELF(10Hz~3kHz)と超長波VLF(3~30kHz)に分類される電磁波であると私は考えております。 - 続く –