研究事実 頭痛と電磁波

地震体感者の訴える頭痛は何故起こるのか。文献を漁っていると分かってきました。

先ず、電磁波過敏症状に限らず一般的な頭痛の起こる原因について紹介します。
・・・いや省略します。
頭痛の発生メカニズムも耳鳴り同様にハッキリしないらしく、複数種類あるみたいです。
お知りになりたい方は、セルフサービスで検索をお願します。

私が絞り込んだ頭痛の原因は下記です。

『貧血による頭痛』
健康サイト
https://web-wa.jp/%E8%B2%A7%E8%A1%80%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E9%A0%AD%E7%97%9B.html

貧血で頭痛がする、と聞いたことがあるかと思います。
山岳地で発症する高山病も貧血(酸欠)が要因で頭痛症状を伴います。
また、運動後の頭ズキズキは貧血すなわち脳の酸欠による頭痛です。言われてみれば確かに私も経験があります。

さて、この貧血頭痛が地震活動と関係があるのでしょうか?(わざとらしいか…)

貧血が起こる理由はいくつかあります。紹介しません。またセルフ検索をお願します。
貧血が要因の頭痛は、勿論、脳で貧血が起こった場合に頭痛が生じます。脳内の毛細血管が事件現場となります。
まず、毛細血管について紹介します。

『微小循環の構造と血流調節』
国立公衆衛生院生理衛生学部
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe1963/18/2/18_2_145/_pdf/-char/ja

2・3・1 毛細血管 通常は,そ の内径が 管中を流れ る赤血球 の寸法 よ りわずかに大 き く,第3図5)の ごと く,内 腔を規定す る 一層 の内皮細胞 と,基 底表面を囲む基底膜か ら成 る。主 として物質交換に関与す るので交換血管(exchange vessels)と 呼ばれ る。動物 の種類に よって異な る毛細血管径は赤血球の寸法に関係してい る6)。 

つまり、赤血球が辛うじて通過できる細く狭い血管のことです。
単独の赤血球は通過できるのですが、複数の赤血球が合体して塊になった場合は通過できないそうです。
赤血球が塊になることは赤血球凝集現象と呼ばれます。下図が凝集した赤血球の様子です。連銭形成とも呼ばれます。

『毛細血管顕微鏡による微小循環の臨床的研究』
岡山大学医学部平木内科教室
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma1947/88/5-6/88_5-6_331/_pdf/-char/ja

血流のずり応力のため正常では赤血球が凝集し得ない血管部位にまで,ある程度以上の赤血球凝集塊が形成されると,関連する毛細血管血流がblockされる.一 方 では動静脈 シ ャン トの形でbypassが 形成 され,大 血 管系 の循環 は維持 され るが,組 織細胞 の栄養 に直接関係す る毛細血管循環 は切 り離 されて,低 酸素症,代 謝性 アシ ドーシスな ど組織 の機 能障 害が生 じて くる14)15).また大循環系から切り離された微小循環系内に赤血球が抑留される結果,貧血が出現する.こ のよ うな機序で生 ず る貧血についてはGelinら12)が,ま た組織の低 酸 素症 や代謝 性 ア シ ドーシスについてはDe Wallら9)が 人 工心 肺装置 の使用 と関連 して報告 してい る.

こ れに血流速度低下の場合などにみられる生理的現象としての連銭形成と,非常に強固な赤血球の凝集を示す病的亢進状態があることを認めた.


赤血球凝集塊は毛細血管を通れず、酸素供給が滞り、貧血が起こるという仕組みです。案外単純ですね。

ではここからが本題ですが、赤血球凝集現象を改めて紹介します。

凝集反応
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%87%9D%E9%9B%86%E5%8F%8D%E5%BF%9C-52702

抗原抗体反応の一つ。細菌や赤血球などの細胞性抗原とこれに対応する免疫血清を混合すると抗原は特異的に集合し,肉眼で識別できる大きな凝集塊となる。この反応を凝集反応といい,これに関与する抗体を凝集素 (アグルチニン) ,抗原を凝集原と呼ぶ。この反応のうち,赤血球が抗原の場合を赤血球凝集反応という。同一種属内でも,他の個体の赤血球を凝集する現象があり,ヒトの場合に最も著明である。同種の個体間に発現するこの凝集反応が同種赤血球凝集反応で,これによる赤血球の分類が血液型と呼ばれるものである

最も身近な例としては血液型が違う場合に起こる現象です。細菌への抗体反応しても起こります。
この赤血球凝集現象は検査で評価することが出来ます。採血して凝固しないように薬剤を足し試験管に入れ、沈殿を待ちますと赤血球沈降現象が生じます。時間内の沈殿距離を計測します。赤沈値と呼ばれます。詳細は下記で。

『炎症をともなう病気の有無や程度を調べる赤沈』
病院の検査の基礎知識
http://medical-checkup.info/article/43766788.html

この”赤血球沈降現象”は”赤血球凝集現象”と相関があります。先に紹介した岡山大学医学部平木内科教室の文献からの抽出です。

3. 血管内赤血球凝集現象と赤血球沈降速度著者は前編において,赤沈40mm似上の被検者では爪廓毛細血管に顆粒状血流の認められる頻度が高く,赤 沈40mm末満の被検者との間に有意差があったことを報告した.

つまり、凝集現象が起こると沈降速度は速くなることが分かっています。
赤血球が寄り集まり塊になると流体に対する抵抗が減って早く沈降するということみたいです。

ここまででおさらいをしましょう。
頭痛の原因の一つに貧血があり脳内の毛細血管に酸素が行き渡らないことで要因です。
酸素が行き渡らない理由として赤血球の凝集現象があります。
赤血球が寄り集まると大きくなってしまって毛細血管を通過できなくなり、酸素をお届けすることが出来なくなることが理由です。

では、いよいよ核心部分ですが、やっぱりアレが出てきます。
アレとは何か、電磁波・電界です。

簡単に事前説明をしますと、赤血球沈降速度試験に対して磁場電場を付加してみました。
もし血液が磁場電場の影響を受けるなら、赤血球の沈降速度は違ってくるはずです。その結果は如何に。

『赤血球沈降現象における基礎的諸問題』
群馬大学工学部 生物化学工学科
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnbr1987/4/3/4_10/_pdf/-char/ja

4.1電 場の効果
赤血球は細胞膜表面にマイナスの電荷をもっている。従って,電場が存在すれば沈降速度も影響を受ける。Fig.10は血沈管に重力と逆方向の電場生理食塩水中でも血漿中でも電場による沈降速度の増加が認められる。 ここでは初期電流を1mAとしているが,電場の増加と共に沈降速度の増加の割合も大 きくなる24)。なお電場による赤血球凝集の可能性も示唆されている23)

『均一な鉛直磁場による赤血球沈降速度の増加』
日本医科大学 生理学第一講座
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnbr1987/10/2/10_50/_pdf/-char/ja

反磁性赤血球の均一磁場効果
赤 血球凝集を伴う血漿中では,赤血球沈降速度は血漿粘度と赤血球凝集に依存する事が知られている8)。つまり,赤血球凝集を伴わないと考えられる生理食塩水中では,赤血球の配 向が赤血球沈降速度に影響を与える主な磁場依存因子であり,赤血球凝集を伴う血漿中では赤血球凝集が赤血球沈降速度に影響を与える主な磁場依存因子であると考えられる

『生 体 と 磁 場』
東京大学医学部医用電子研究施設
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe1963/20/2/20_2_47/_pdf/-char/ja

3・6 ヒ トに対す る磁場の効果
中川ら73)は,人体より採血した血液の赤沈値に対する磁場の効果を検討している。その報告では,79回の検査において,1時間値では不変44,遅延21,促進14であり,2時間値では不変32,遅延22,促進25であった。すなわち,2時間値では不変が減少し,遅延,促進ともに増加し,磁 揚に長時間おくほど変動が大きいと述べている。

とまあ、血球沈降速度上昇と赤血球凝集現象が磁場の作用で生じることが分かっている訳ですね。

というわけで、電磁波過敏体質(地震体感者)というものは、磁場の影響を血液(赤血球)が感じていて頭痛症状が起こっている可能性が非常に高いと考える次第です。いかがでしょうか?

上記が原因と目される決定的な実例を見つけました。
TMS治療(Transcranial Magnetic Stimulation。経頭蓋磁気刺激)とは、「磁気によって大脳を刺激して、大脳の神経活動性を変化させる装置」です。

『経頭蓋磁気刺激(TMS)の基礎と臨床』

神奈川県立精神医療センター芹香病院、昭和大学医学部精神医学講座
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/73/5/73_411/_pdf

上記文献内で”頭痛”で検索しますと、脳に磁気を作用させるTMS治療法の最中に副作用として頭痛が発生する確率はななんと28%だそうです。あれま。
他の副作用としては、けいれん、躁転、不快感、頚部痛、聴覚閾値の上昇が確認されています。聴覚閾値の上昇・・・へえ。

“電磁波・磁場で頭痛が起こる”は、実際のところ医学界での常識なのかも知れませんね。

 

更に文献を探したところ、見つけてしまいました。

『電磁界環境に対する安全性に関する調査研究の現状』
東京大学医学部

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhps1966/29/3/29_3_264/_pdf/-char/ja

WHOなどの国際研究では電磁場への急性暴露の症状として頭痛が生じることが確認されており、暴露しても問題のない電磁場の強さの限度が定められています。これはこれは決定的ですね。つまり、磁場電磁波によって頭痛が起こるのは事実です。日本では知られていませんが。ちゃんちゃん。